当院では、消化管の穿孔・縫合不全・狭窄・閉塞などが疑われる患者さんや胃瘻交換処
置後の診断のために消化管造影検査を行っています。
従来はガストログラフィン®を使用してきましたが、供給の不安定な状況が続いている
ため、代替造影剤としてイオパミドールを使用した検査を実施しています。
イオパミドールの消化管投与は国内では承認されていない方法ですが、海外では同様の
目的で広く使用されており、一定の有効性と安全性が報告されています。当院では医学
的知見を確認した上で、必要と判断した場合に限り使用します。使用に際しては事前に
説明を行い、患者さんの同意を得て実施します。使用を希望されない場合は、担当医へ
お申し出ください。
〔使用する医薬品〕
イオパミドール300注「F」
非イオン性ヨード造影剤で、国内では血管造影・CT・尿路造影などに広く使用され
ています(経口投与は国内未承認)。
〔使用方法〕
検査目的に応じて濃度を調整したイオパミドールを、経口または消化管内に投与し、
X線透視・撮影を行います。
この方法は国内添付文書上の適応外使用に該当します。
〔期待される効果〕
消化管の狭窄・閉塞・穿孔・縫合不全などの診断に有用です。
適切な治療方針の決定に役立ちます。
〔起こりうる副作用〕
イオパミドールは長年使用されている造影剤ですが、以下の症状がみられることがあります。
〔消化管投与でみられる副作用〕
・下痢
・吐き気・嘔吐
・ヨード造影剤としての過敏反応
・発疹、かゆみ
・じんましん
・血圧低下
・呼吸困難
・アナフィラキシーショック(まれですが重篤)
※消化管投与では重篤な副作用はまれですが、生命に関わる可能性もあります。
〔注意していただきたいこと〕
過去にヨード造影剤で副作用があった方は必ずお知らせください。
気管支喘息や重度のアレルギー歴がある方は副作用が起こりやすい場合があります。
腎機能が低下している方は検査前後の管理が必要となることがあります。
検査中・検査後に気分不良、発疹、呼吸苦などがあればすぐにスタッフへお知らせく
ださい。
〔費用について〕
検査費用に造影剤料は請求致しません。
副作用や合併症が発生した場合には必要な治療を行いますが、その際の費用は通常
の診療費と同様の扱いとなります。
医薬品副作用被害救済制度は、適応外使用の場合、医学的知見に基づき適用の可否が判
断されます。適用されない場合もあります。
【お問い合わせ】
ご不明な点がございましたら、担当医師・薬剤師へお気軽にご相談ください。
2026年7月22日
医療法人財団朔望会 常盤台外科病院
院長 沼本 ロバート 知彦